9月末の週末、「ES推進イノベーションプログラム 導入・活用セミナー」を受けるために湯河原リトリートご縁の杜に行ってきました。

この2日間の合宿は、社労士を目指す入口に立った自分にとっては非常に内容の濃い充実した時間でした。

 

突然ですが、皆さんは「健康」ってどのようなものだと思いますか?

WHO憲章によると、本来の健康とは肉体的・精神的・社会的に満たされた状態であると定義されています。

実は、私は薬剤師として医療現場で働きながら社労士の勉強をしている身です。「なぜ異業種に?」ともよく聞かれます。

精神疾患のお薬をもらいに薬局にいらっしゃる患者さんと接する際、個人差はあれど「仕事」に関する負の感情が多くの割合を占めているように個人的には感じています。また、患者さんのみならず周りの友人たちとの会話でも、仕事への不平不満は少なからずあるのが現状です。

…みんな楽しく働けたらいいのにな。

…楽しく働けない人が多い原因は何だろう。

 

そんなことを考えるようになってから、社会的な健康に興味を持つようになりました。

 

もしも社会的な健康が崩れてしまうと、大抵は心と体に悪影響が及びます。

よって病気の予防には、個人向けの健康サポートと共に、働く環境の改善が重要な要素だと考えるようになった次第です。

 

今回の合宿ではES経営の必要性や具体的な導入方法を学びました。

ESとは「Employee Satisfaction=従業員満足度」のことですが、人事労務としては「人間性尊重」の在り方だと考えています。

超高齢化社会に少子化が進む昨今で「働き方改革を」と言われている中、企業の健康経営にはES向上が必須の要素であると合宿を通して、より強く意識しました。

そして、今回訪れた人生の変化が起る宿『湯河原リトリートご縁の杜』は、まさにES推進イノベーションを起こした企業であり、経営者・スタッフの皆さんが楽しんで働かれている姿を見て理想の職場だと私自身も感じました。

 

湯河原リトリートは代表の深澤里奈子さんの想いが詰まった、旅館という概念を越えた大変素敵な場所です。

 

館内にはスタッフの方々の手作りのランプやオブジェが、壁には教訓になる文字が数多く飾られていました。

また、いたるところに本棚が。健康や食、マインドフルネスなど私が興味ある事柄に関する書籍がたくさんあり、眺めているだけでもワクワクした気持ちに。

そして、お食事は全てヴィーガン(完全菜食主義)料理。動物性の食材を使わない料理にも関わらず、大変美味しかったです。毎日メニューが違うというのにもビックリ。医食同源、未来の体づくりは食からというシェフの想いがしっかりと伝わってきました。

「心と体を整える空間」と呼ぶに相応しい、そんな旅館です。

 

深澤代表が旧旅館の経営を始めてから今の湯河原リトリートのカタチになるまでのお話を伺いましたが、旅館業の枠組みを越えて人の成長・教育の場として考えて実践なさっていることが、理想的なES組織づくりに繋がっているのだと思いました。

働くということを「自分と人の能力を最大限に生かし合い、喜びと成長を生み出すこと」と考え「Hataraku=傍楽」と表現されているのが、個人的に特に興味深い点でした。

ミシュラン1つ星を獲得して経営も安定していた旧旅館の方向性を一転させ、本質は大切にしながらも信念に正直に従い新しいことに挑戦し続ける深澤代表の志しは、業種関係なく多くの経営者においてES推進イノベーションの参考になると思います。

 

個人的には、特に介護事業ではES経営がもっと重要視されるべきではないか、高齢化社会を支えるためにも離職率が下がるようにES向上されるべきではないか、と思ったので、今後その重要性を広められるように精進したいと思いました。

 

素敵な空間で楽しく学んで心も体も元気になれた、充実した2日間でした。

心も体も健康になりたいという方、ES組織づくりに興味のある経営者の方々、『湯河原リトリート ご縁の杜-Goen no Mori-』で癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

執筆者:池野 由香

https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/10/1.jpghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/10/1-150x150.jpghatarakuba経営と自然の調和9月末の週末、「ES推進イノベーションプログラム 導入・活用セミナー」を受けるために湯河原リトリートご縁の杜に行ってきました。 この2日間の合宿は、社労士を目指す入口に立った自分にとっては非常に内容の濃い充実した時間でした。   突然ですが、皆さんは「健康」ってどのようなものだと思いますか? WHO憲章によると、本来の健康とは肉体的・精神的・社会的に満たされた状態であると定義されています。 実は、私は薬剤師として医療現場で働きながら社労士の勉強をしている身です。「なぜ異業種に?」ともよく聞かれます。 精神疾患のお薬をもらいに薬局にいらっしゃる患者さんと接する際、個人差はあれど「仕事」に関する負の感情が多くの割合を占めているように個人的には感じています。また、患者さんのみならず周りの友人たちとの会話でも、仕事への不平不満は少なからずあるのが現状です。 …みんな楽しく働けたらいいのにな。 …楽しく働けない人が多い原因は何だろう。   そんなことを考えるようになってから、社会的な健康に興味を持つようになりました。   もしも社会的な健康が崩れてしまうと、大抵は心と体に悪影響が及びます。 よって病気の予防には、個人向けの健康サポートと共に、働く環境の改善が重要な要素だと考えるようになった次第です。   今回の合宿ではES経営の必要性や具体的な導入方法を学びました。 ESとは「Employee Satisfaction=従業員満足度」のことですが、人事労務としては「人間性尊重」の在り方だと考えています。 超高齢化社会に少子化が進む昨今で「働き方改革を」と言われている中、企業の健康経営にはES向上が必須の要素であると合宿を通して、より強く意識しました。 そして、今回訪れた人生の変化が起る宿『湯河原リトリートご縁の杜』は、まさにES推進イノベーションを起こした企業であり、経営者・スタッフの皆さんが楽しんで働かれている姿を見て理想の職場だと私自身も感じました。   湯河原リトリートは代表の深澤里奈子さんの想いが詰まった、旅館という概念を越えた大変素敵な場所です。   館内にはスタッフの方々の手作りのランプやオブジェが、壁には教訓になる文字が数多く飾られていました。 また、いたるところに本棚が。健康や食、マインドフルネスなど私が興味ある事柄に関する書籍がたくさんあり、眺めているだけでもワクワクした気持ちに。 そして、お食事は全てヴィーガン(完全菜食主義)料理。動物性の食材を使わない料理にも関わらず、大変美味しかったです。毎日メニューが違うというのにもビックリ。医食同源、未来の体づくりは食からというシェフの想いがしっかりと伝わってきました。 「心と体を整える空間」と呼ぶに相応しい、そんな旅館です。   深澤代表が旧旅館の経営を始めてから今の湯河原リトリートのカタチになるまでのお話を伺いましたが、旅館業の枠組みを越えて人の成長・教育の場として考えて実践なさっていることが、理想的なES組織づくりに繋がっているのだと思いました。 働くということを「自分と人の能力を最大限に生かし合い、喜びと成長を生み出すこと」と考え「Hataraku=傍楽」と表現されているのが、個人的に特に興味深い点でした。 ミシュラン1つ星を獲得して経営も安定していた旧旅館の方向性を一転させ、本質は大切にしながらも信念に正直に従い新しいことに挑戦し続ける深澤代表の志しは、業種関係なく多くの経営者においてES推進イノベーションの参考になると思います。   個人的には、特に介護事業ではES経営がもっと重要視されるべきではないか、高齢化社会を支えるためにも離職率が下がるようにES向上されるべきではないか、と思ったので、今後その重要性を広められるように精進したいと思いました。   素敵な空間で楽しく学んで心も体も元気になれた、充実した2日間でした。 心も体も健康になりたいという方、ES組織づくりに興味のある経営者の方々、『湯河原リトリート ご縁の杜-Goen no Mori-』で癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。 執筆者:池野 由香下町の農と食で地域をつなぐ