■誰もが「認知のメガネ」をかけて世の中を見ている

「お金を送った方が良いんじゃないか。」
私は、学生時代、海外ボランティアサークルに所属し、タイとフィジーにて住居の建築ボランティアを行いました。滞在中、毎晩ミーティングを行います。
「お金を送った方が良いんじゃないか。」
ミーティング内で出てきた言葉でした。

大学生、アルバイトを重ね一人当たり20万円程かけて現地に行き、ボランティアを行います。20名弱で行きますので、300万円以上のお金を掛けて、建築に関する素人で、現地の方よりも力のない私たちが、住居建築ボランティアを行います。お金を送り、現地の雇用を生み、住居を建てた方が、現地の方の為になるのではないか。そんな疑問が浮かんだのでした。
社会人になり5年程経ち、私が所属していた団体の母体となるNGOハビタット・フォー・ヒューマニティの活動報告会へ足を運びました。
そして、私は気付きます。ここには、世界の方の傍を楽にすることができる、循環型の大きな仕組みがあり、その仕組み創りこそが世の中に求められていることだと。
学生時代に、生活の基盤となる住居の建築ボランティアを行う。ハウスオーナーとともに、村の人とともに、建築を行うだけでなく、衣食住をともにし、言語の違いに四苦八苦しながらも夜な夜な村の人と語り、そこにある人と人のつながりを感じ、温かな気持ちを受け取る。この、他に代え難い貴重な経験は、社会人となった後も、私たち一人ひとりの中に生き、社会人になった後、学生時代とは異なる方法で、再び支援をする人が現れます。
社会人経験を経て、学生時代とは異なるメガネへと変わり見えてきた、世界の方の傍を楽にすることができる、循環型の大きな仕組み。世界を変える意図を持って、知を創造することができるその仕組み創りこそが、世の中に求められていることだと気づいたのです。

私は頭が固いと指摘されることも多いのですが、皆さんはそう言われることはないですか。

世の中に真実などない。あるのは主観的な解釈だけ。人間は誰もが自分だけの「認知のメガネ」を通してモノを見て「主観的な解釈」をしています。ところが、このメガネは目に見えないものなので、メガネの存在にそもそも気づいていない人が多いのです。
では、その見えないメガネをかけ替えることが可能なのでしょうか?
それにはまず、今かけているメガネの存在を知ることからです。

そして、そのメガネがどのような影響を及ぼしているのかに気づくことです。


「ライフキャリア・レインボー」「自己認識の3つの質問」に答えて今のあなたの在り方を知る。
また、「自分史シート」であなたのこれまでの人生を振り返り、過去のあなたから「今」あなたがかけているメガネの存在を知り、日々の手帳の実践によって、「どう在りたいのか」という問いに応えていきながら、そこへ向けて自分が成すべきことを考え出していきます。

あなたがかけているメガネは、あなたがつくりたい未来に好影響を与えていますか?
そうでないのなら、思い切って新しいメガネにかけ替えるべきなのです。

https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2018/01/innovator2-1.jpghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2018/01/innovator2-1-150x150.jpghatarakubaライフ×ワークスタイル最新記事■誰もが「認知のメガネ」をかけて世の中を見ている 「お金を送った方が良いんじゃないか。」 私は、学生時代、海外ボランティアサークルに所属し、タイとフィジーにて住居の建築ボランティアを行いました。滞在中、毎晩ミーティングを行います。 「お金を送った方が良いんじゃないか。」 ミーティング内で出てきた言葉でした。 大学生、アルバイトを重ね一人当たり20万円程かけて現地に行き、ボランティアを行います。20名弱で行きますので、300万円以上のお金を掛けて、建築に関する素人で、現地の方よりも力のない私たちが、住居建築ボランティアを行います。お金を送り、現地の雇用を生み、住居を建てた方が、現地の方の為になるのではないか。そんな疑問が浮かんだのでした。 社会人になり5年程経ち、私が所属していた団体の母体となるNGOハビタット・フォー・ヒューマニティの活動報告会へ足を運びました。 そして、私は気付きます。ここには、世界の方の傍を楽にすることができる、循環型の大きな仕組みがあり、その仕組み創りこそが世の中に求められていることだと。 学生時代に、生活の基盤となる住居の建築ボランティアを行う。ハウスオーナーとともに、村の人とともに、建築を行うだけでなく、衣食住をともにし、言語の違いに四苦八苦しながらも夜な夜な村の人と語り、そこにある人と人のつながりを感じ、温かな気持ちを受け取る。この、他に代え難い貴重な経験は、社会人となった後も、私たち一人ひとりの中に生き、社会人になった後、学生時代とは異なる方法で、再び支援をする人が現れます。 社会人経験を経て、学生時代とは異なるメガネへと変わり見えてきた、世界の方の傍を楽にすることができる、循環型の大きな仕組み。世界を変える意図を持って、知を創造することができるその仕組み創りこそが、世の中に求められていることだと気づいたのです。 私は頭が固いと指摘されることも多いのですが、皆さんはそう言われることはないですか。 世の中に真実などない。あるのは主観的な解釈だけ。人間は誰もが自分だけの「認知のメガネ」を通してモノを見て「主観的な解釈」をしています。ところが、このメガネは目に見えないものなので、メガネの存在にそもそも気づいていない人が多いのです。 では、その見えないメガネをかけ替えることが可能なのでしょうか? それにはまず、今かけているメガネの存在を知ることからです。 そして、そのメガネがどのような影響を及ぼしているのかに気づくことです。 「ライフキャリア・レインボー」や「自己認識の3つの質問」に答えて今のあなたの在り方を知る。 また、「自分史シート」であなたのこれまでの人生を振り返り、過去のあなたから「今」あなたがかけているメガネの存在を知り、日々の手帳の実践によって、「どう在りたいのか」という問いに応えていきながら、そこへ向けて自分が成すべきことを考え出していきます。 あなたがかけているメガネは、あなたがつくりたい未来に好影響を与えていますか? そうでないのなら、思い切って新しいメガネにかけ替えるべきなのです。下町の農と食で地域をつなぐ