日光街道143キロを踏破する日光街道まるっと学び舎プロジェクト。
前半3日間を終え、残すところ、あと2日間。

このイベントでは、とことん歩き抜く徒歩行軍チームと、日光街道沿いのまちの文化や歴史を学ぶまちあるきチームに別れ、日常とは違う、ヒューマンスケールに流れる時間・景色の中、一人ひとりが日本の未来のワクワクするはたらくカタチを考えます。

初日、日本橋からスタートした一行。日光街道3つ目の宿場町、越谷を目指し歩み進めます。
浅草では、越谷こども食堂の野口代表とパネルディスカッションをおこない、「食」を通した地域のこどもたちとの関わり方を学びました。

昔から、鍵っ子と呼ばれるような、こどもはたくさんいました。
でも、いまの鍵っ子と昔の鍵っ子では、ご近所や親戚との「つながりの強さ」が大きく異なっているといいます。そして、その分、「意味ある大人」と出会う機会が少なくなっている。こども食堂では単に食事を提供することが価値なのではなくて、「食」がこどもたちと意味ある大人との接点になっています。

では、果たして、私たちはこどもたちにとって「意味ある大人」だと胸を張って言えるのか。次の世代を担うこどもたちが大人になったとき、目をキラキラ輝かせ、ミッションを持ってワクワクはたらく。そんな未来を描く、一役をどのように担うことができるのかという、素晴らしい問いかけとともに、日光街道の長い長い道のりを歩み始めました。

2日目、まちあるきチームは、春日部市にある縄文ファームで畑仕事。大学生チームと大人チームに別れて、玉ねぎを植えました。大人チームが黙々と苗を植えていると、大学生チームからは、こんな会話が。

「俺、腰がいたいから、悪いけど、どんどん穴だけ空けていくね。」
「わかった、じゃあ俺と●●で、その穴に苗を植えていくよ。」

まさに、分業が生まれた瞬間。腰が痛いからできない、やらないのではなくて、腰が痛いからできることをやって、他のメンバーが補う。
多様性を受け入れる、ダイバーシティな考え方。その柔軟な姿勢を、大人が学生から、農業を通して教わりました。

畑仕事が終わると、ニンジンと千住ネギを収穫して、試食会。
どちらもガブっと丸かじり。
「ニンジンあまーい!」「ネギもあまーい!、、、あ、辛味が来た!」
新鮮な野菜で広がる賑やかな会話。

「食」、「農」をキーワードにつながりが生まれる。そして、「はたらく」ということの原点を探る。
生存の欲求を満たすためでも、収入を得るためでもなく、このつながりが人生を豊かに、選択肢を豊かにしてくれるのだなと、実感する場となりました。

https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/11/4-.jpghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/11/4--150x150.jpghatarakubaイベント・メディア情報一覧都市とローカルをつなぐ農業日光街道143キロを踏破する日光街道まるっと学び舎プロジェクト。 前半3日間を終え、残すところ、あと2日間。 このイベントでは、とことん歩き抜く徒歩行軍チームと、日光街道沿いのまちの文化や歴史を学ぶまちあるきチームに別れ、日常とは違う、ヒューマンスケールに流れる時間・景色の中、一人ひとりが日本の未来のワクワクするはたらくカタチを考えます。 初日、日本橋からスタートした一行。日光街道3つ目の宿場町、越谷を目指し歩み進めます。 浅草では、越谷こども食堂の野口代表とパネルディスカッションをおこない、「食」を通した地域のこどもたちとの関わり方を学びました。 昔から、鍵っ子と呼ばれるような、こどもはたくさんいました。 でも、いまの鍵っ子と昔の鍵っ子では、ご近所や親戚との「つながりの強さ」が大きく異なっているといいます。そして、その分、「意味ある大人」と出会う機会が少なくなっている。こども食堂では単に食事を提供することが価値なのではなくて、「食」がこどもたちと意味ある大人との接点になっています。 では、果たして、私たちはこどもたちにとって「意味ある大人」だと胸を張って言えるのか。次の世代を担うこどもたちが大人になったとき、目をキラキラ輝かせ、ミッションを持ってワクワクはたらく。そんな未来を描く、一役をどのように担うことができるのかという、素晴らしい問いかけとともに、日光街道の長い長い道のりを歩み始めました。 2日目、まちあるきチームは、春日部市にある縄文ファームで畑仕事。大学生チームと大人チームに別れて、玉ねぎを植えました。大人チームが黙々と苗を植えていると、大学生チームからは、こんな会話が。 「俺、腰がいたいから、悪いけど、どんどん穴だけ空けていくね。」 「わかった、じゃあ俺と●●で、その穴に苗を植えていくよ。」 まさに、分業が生まれた瞬間。腰が痛いからできない、やらないのではなくて、腰が痛いからできることをやって、他のメンバーが補う。 多様性を受け入れる、ダイバーシティな考え方。その柔軟な姿勢を、大人が学生から、農業を通して教わりました。 畑仕事が終わると、ニンジンと千住ネギを収穫して、試食会。 どちらもガブっと丸かじり。 「ニンジンあまーい!」「ネギもあまーい!、、、あ、辛味が来た!」 新鮮な野菜で広がる賑やかな会話。 「食」、「農」をキーワードにつながりが生まれる。そして、「はたらく」ということの原点を探る。 生存の欲求を満たすためでも、収入を得るためでもなく、このつながりが人生を豊かに、選択肢を豊かにしてくれるのだなと、実感する場となりました。下町の農と食で地域をつなぐ