スクールファームプロジェクトとは

下町で育む「生きる力」

「都市の真ん中、上野で農業をやってみたい!」

このプロジェクトは、岩倉高校の生徒たちの探求心から生まれました。都市部(上野)という立地でありながら、地域・農・食・循環型の活動を通じて、生徒が「生きる力」「協働力」「地域とのつながり」を育む場を創造しています。

903シティファーム推進協議会は、この学びのプロセスを協働で実践。月に一度の頻度で、高校生と一緒に畑づくりに取り組んでいます。

誕生ストーリー

畑は、高校生の思いから始まった

プロジェクトの始まりは、高校生からの純粋なアプローチでした。

「都市の中でも農業に関わりたい」「自分の手で野菜を育ててみたい」
—生徒たちが抱いたこの熱い想いを、教員の方々が受け止め、実践的な学びの場を探ることから全ては動き出しました。
そんな中、たまたま秋葉神社で実施していた903シティファームの「よみがえれ!浅草田圃プロジェクト」に参加したことが、運命的な出会いとなります

想いの重なりが生んだ協業

903シティファームが掲げる「下町のまんなかで“農”を通じて人と人をつなぐ」という理念。これは、岩倉高校の「SDGs」「地域との共創」「実践的学び」を重視する教育方針 と見事に重なりました。

こうして、「生徒の関心を出発点にしたい」という学校側の想いと、「高校生と一緒に畑をつくりたい」という地域団体の想いが一つになり、岩倉高校スクールファームプロジェクトがスタートしたのです。
高校生の「やってみたい」を軸に、一体となって活動を広げています。

活動レポート

高校生が「育ての担い手」に!
栽培実践から環境学習まで、月に一度の活動を行っています。

日付活動内容Memo
2025年2月3日キックオフミーティング実施。持ち味カードワーク、循環畑動画鑑賞、高校生発表活動開始の意識づくりを実施しました
2025年3月19日秋葉神社で野菜見学、プランター組立、芽出し苗引渡し高校生へ、いよいよ育ての担い手として苗が引き渡されました
夏〜ハブラシ回収箱設置、プランター資源化、生徒役割分担環境・リサイクル要素が加わり、循環型活動へと深化!
今後栽培実践、収穫、地域連携、成果公開を予定残念ながら、育てていたマイクロキュウリとケールは収穫ならず。次年度以降の定着へ

活動と成果

私たちの活動は、単に野菜を育てるだけに留まりません。都市にいながら「資源循環」の仕組みを学び、実践しています。

地域との連携

当初、栽培物を増やすためのプランターが必要でした。そこで、御徒町駅前のイベントでご縁をいただいた、同じ台東区内にある株式会社ライオン様と連携。
ライオン様が実施している、「使用済みハブラシを回収しプランターへ再生する活動」と岩倉高校をお繋ぎ。循環型活動を深化することができました。

落ち葉で土づくり

岩倉高校の校内では、上野公園の落ち葉を回収し、腐葉土作りを行う活動も盛んに。土作りから生徒が実践的に学んでいます。

活動場所は、岩倉高校の学内プランターが中心です。

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