作品について
『○△』とは、「扶桑最初禅窟」聖福寺の仙厓が書いたとされる作品です。画中に作品解釈の手がかりとなる賛文がなく、仙厓禅画のなかでは最も難解な作品とされます。
禅では、○は、円窓と書いて「己の心をうつす窓」、△は、仏と一体になっている形、は、枠に囲まれ、とらわれた心と言われています。
太陽の動きに合わせて過ごすことで、本来の暮らしや生活のリズムが「ととのう」。また、書画・音楽などの空間を五感で感じながら食事ををとり、自分との対話を通して心が「ととのう」。このような「ととのう」ひとときを暮らしに取り戻していく。そんな思いを田心カフェで少しでもお届けできたらと思います。

書家 Aya Nakane (東鶴) 
筑波大学在学中に書道師範資格を取得。その後中国へ留学し研鑽を積む。 帰国後、IT企業で人材サービスの事業に従事し、約5年の会社員生活を 経て2021年4月書家として活動を開始。自身の表現活動を行う傍ら、対 話を通して浮かび上がる、その人ならではの価値観や、大切にしている コト・モノなどを漢字で表現する活動「心の一字」を行っている。