今回は、「越境人材」になるために必要なことについて、お話しします。

越境人材とは組織や部門の枠を超えて、異なる分野同士をつなげ合わせる能力を持った人材すなわち「境界ののりしろ」の役割を果たす人材を指します。

例えば、サッカーや野球で言えば、複数のポジションをこなすことで、試合中、各ポジションの動き方やそれぞれの人の感情を理解でき、それらの特性をつなぎ合わせて、新たな価値(多様なコンビネーションが生まれる、得点パターンが増える、など)を生み出すことができます。

越境人材に必要な要素は以下となります。

①複線的な自分(役割・立場・領域)を持っていること
お客様の求めているものを売るためには、お客様の目線に立って仕事をする必要があります。相手が何を求めているのか?その求めに対して私たちには何ができるのか?そう考え、実行することが大切だと考えます。

②多様な接点を通じて活動フィールドを広げること
接点を作るだけでなく、自らが社会に対して価値を創造することが求められます。例えば、芸能人で言うと星野源さんなど歌手だけでなく俳優もやる人もいます。そのように、活動フィールドを一つに絞らず広げましょう。

③未来を描きながら常に変容し続けること
大リーガーのイチロー選手は打撃フォームを毎年変えています。
理由は理想の打撃フォームは毎年変わるからとのことです。
このように、変容することを意に介さない姿勢が大記録を生み出す源になっているのかもしれません。

④自らが異なるものと結びつきつなぎ合わせる触媒となること
新しい価値を創造するためには、自身と異なる価値観と結びつくことが不可欠です。

 

具体的に越境人材の資質をもつ経営者の例としては以下のような人が挙げられます。

  • 栃木県宇都宮市の紅茶界の「貴公子」 根本社長

根本社長は、5000もの事業分野の候補から、「地域に貢献する」「人の体を健康にする」などの項目に当てはめ、すべての項目に当てはまる唯一のアイテムとして「紅茶」を事業とし、10年前に栃木県宇都宮市でY’s teaを創業しました。当時栃木の紅茶消費量は全国で最下位でしたが、なんと今では1位になっています。

小学校で紅茶クラブをつくり、子供たちに紅茶の楽しみ方を教えたり、日本各地で地域と

コラボし、地域の色や景色、ストーリーを紅茶で表現することで、紅茶を地域ブランド化しました。

 

越境人材に必要な要素を鍛えるには以下の取り組みが効果的です

①自分自身と徹底的に向き合うこと

自分には何を求められているのか、そのためには何を変容する必要があるのかなど

徹底的に自己と向き合う姿勢が大切となります。

②視点・視座を変更すること

お客様の目線、同僚の視点など視点を変更することで、

起きている問題に対しての解決策が浮かびます。

③自らが率先して変革すること

「修己治人」という言葉通り、悪いのは他人なので、自分はこのままでいいやと

欠点に蓋をしてはいけません。徹底的に自分と向き合い、欠点克服のために積極的に変革しましょう。

これからの時代、ますます「越境人材」が必要になるのではないでしょうか。(有)人事・労務は、これからの地域、社会で活躍する「越境人材」を育てる体感研修を春日部で開催しています。

変容に足踏みしている方もこれを機に、越境人材への道を歩んでみてはいかがでしょうか。

https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/01/13522050_738820136221438_2711037569918865531_n.jpghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/01/13522050_738820136221438_2711037569918865531_n-150x150.jpghatarakuba進化する組織今回は、「越境人材」になるために必要なことについて、お話しします。 越境人材とは組織や部門の枠を超えて、異なる分野同士をつなげ合わせる能力を持った人材すなわち「境界ののりしろ」の役割を果たす人材を指します。 例えば、サッカーや野球で言えば、複数のポジションをこなすことで、試合中、各ポジションの動き方やそれぞれの人の感情を理解でき、それらの特性をつなぎ合わせて、新たな価値(多様なコンビネーションが生まれる、得点パターンが増える、など)を生み出すことができます。 越境人材に必要な要素は以下となります。 ①複線的な自分(役割・立場・領域)を持っていること お客様の求めているものを売るためには、お客様の目線に立って仕事をする必要があります。相手が何を求めているのか?その求めに対して私たちには何ができるのか?そう考え、実行することが大切だと考えます。 ②多様な接点を通じて活動フィールドを広げること 接点を作るだけでなく、自らが社会に対して価値を創造することが求められます。例えば、芸能人で言うと星野源さんなど歌手だけでなく俳優もやる人もいます。そのように、活動フィールドを一つに絞らず広げましょう。 ③未来を描きながら常に変容し続けること 大リーガーのイチロー選手は打撃フォームを毎年変えています。 理由は理想の打撃フォームは毎年変わるからとのことです。 このように、変容することを意に介さない姿勢が大記録を生み出す源になっているのかもしれません。 ④自らが異なるものと結びつきつなぎ合わせる触媒となること 新しい価値を創造するためには、自身と異なる価値観と結びつくことが不可欠です。   具体的に越境人材の資質をもつ経営者の例としては以下のような人が挙げられます。 栃木県宇都宮市の紅茶界の「貴公子」 根本社長 根本社長は、5000もの事業分野の候補から、「地域に貢献する」「人の体を健康にする」などの項目に当てはめ、すべての項目に当てはまる唯一のアイテムとして「紅茶」を事業とし、10年前に栃木県宇都宮市でY’s teaを創業しました。当時栃木の紅茶消費量は全国で最下位でしたが、なんと今では1位になっています。 小学校で紅茶クラブをつくり、子供たちに紅茶の楽しみ方を教えたり、日本各地で地域と コラボし、地域の色や景色、ストーリーを紅茶で表現することで、紅茶を地域ブランド化しました。   越境人材に必要な要素を鍛えるには以下の取り組みが効果的です ①自分自身と徹底的に向き合うこと 自分には何を求められているのか、そのためには何を変容する必要があるのかなど 徹底的に自己と向き合う姿勢が大切となります。 ②視点・視座を変更すること お客様の目線、同僚の視点など視点を変更することで、 起きている問題に対しての解決策が浮かびます。 ③自らが率先して変革すること 「修己治人」という言葉通り、悪いのは他人なので、自分はこのままでいいやと 欠点に蓋をしてはいけません。徹底的に自分と向き合い、欠点克服のために積極的に変革しましょう。 これからの時代、ますます「越境人材」が必要になるのではないでしょうか。(有)人事・労務は、これからの地域、社会で活躍する「越境人材」を育てる体感研修を春日部で開催しています。 変容に足踏みしている方もこれを機に、越境人材への道を歩んでみてはいかがでしょうか。下町の農と食で地域をつなぐ