今日は、雲一つない青空に映える琵琶湖の景色を堪能しつつ、滋賀県の、いや西日本一の米作りで知られる有限会社フクハラファームさんを取材させて頂きました。

フクハラファームさんは以前より農業の生産性向上のため、2008年から富士通と提携しクラウド技術を使ったデータの蓄積、活用に着手し成功した先進的農業経営の先駆者とも言える農園のひとつです‼︎
代表も34歳ととても若手。


「農業のICT化に年齢は関係ありません。70歳でも80歳でもあるいは若手でも、やる気次第ですよ。」

 

ガッツが違いますね。

印象的だったのが、何より若い働き手が元気なこと‼︎

これは、フクハラファームさんが農園のもつ土地の特色を把握し、さらには地域の特色を活かして農業経営をしているからでしょうね。雇用を生み出し利益を還元し、地域を、つながりのある人たちを豊かにする。地域貢献企業のひとつの手本を見せて頂きました。

 

だからかもしれませんが、この地域では縦のつながりだけでなく、地域の中でよこのつながりもしっかりとできています。

取材に行く際、タクシーの運転手さんからも、
「ここも、あそこも、福原さんの土地だからね」
フクハラファームの取り組みが周知の事実であることにびっくりです。

代表の福原悠平氏は、農業経営大学校で経営を学び、6次産業、農家レストラン、色々なノウハウを学びました。
しかし、自身が経営に携わったときにそれらをスパッと切り替え収量強化、そのためのデータの収集と活用に尽力したそうです。

地域を思えばこそ、従業員を思えばこその迅速な経営判断に才覚を感じます。

生産コストを把握するため、作業と結果の記録を徹底、集めたデータを解析し生産コストと照らし合わせて人件費を出していく。
「大抵のデータは従業員にも見えるようになっています。人件費も役員報酬以外は従業員が割り出せるように開示されてる状態です(笑)」

ICT化に大事なのはなぜデータ取るのかだ、と福原代表はおっしゃっていました。

そこが明確でないと前提となる作業記録収集の徹底に従業員のモチベーションが上がらない、と。
フクハラファームの取り組みは、何より規模拡大によって見えなくなった従業員の動き、圃場、天候の課題点を解決するため、発見するためなされたもの。

従業員に記録を徹底させるため、「たった3分、机に向かったかどうかで給料が上がるか上がらないかが決まるよ」といって説得していったそうです。

ある意味納得の理屈、課題の解決の先に売り上げの増加があるのだとしたら、課題が見えないのに売り上げが上がっても誰の何のおかげなのがわからなければ給料が公平に決まることはありませんよね。
この姿勢を貫こうとすれば、福原代表の言葉はとてもしっくり入ってきます。

最後に一つ、「やれICT化だ、データ活用だ、といっても受け継ぐ相手がいるから必要になること。」
福原代表から言われた言葉が胸に刺さります。
自分が楽したいからデジタルに頼る、そんな発想でこの偉大な取り組みは出来ないですね。
先端技術を取り入れるために泥臭い努力を欠かさない気合い。
そんな人間力の高さを学ばせて頂きました。

https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2018/04/IMG_2328-1024x766.pnghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2018/04/IMG_2328-150x150.pnghatarakubaはたらくをデザインする今日は、雲一つない青空に映える琵琶湖の景色を堪能しつつ、滋賀県の、いや西日本一の米作りで知られる有限会社フクハラファームさんを取材させて頂きました。 フクハラファームさんは以前より農業の生産性向上のため、2008年から富士通と提携しクラウド技術を使ったデータの蓄積、活用に着手し成功した先進的農業経営の先駆者とも言える農園のひとつです‼︎ 代表も34歳ととても若手。 「農業のICT化に年齢は関係ありません。70歳でも80歳でもあるいは若手でも、やる気次第ですよ。」   ガッツが違いますね。 印象的だったのが、何より若い働き手が元気なこと‼︎ これは、フクハラファームさんが農園のもつ土地の特色を把握し、さらには地域の特色を活かして農業経営をしているからでしょうね。雇用を生み出し利益を還元し、地域を、つながりのある人たちを豊かにする。地域貢献企業のひとつの手本を見せて頂きました。   だからかもしれませんが、この地域では縦のつながりだけでなく、地域の中でよこのつながりもしっかりとできています。 取材に行く際、タクシーの運転手さんからも、 「ここも、あそこも、福原さんの土地だからね」 フクハラファームの取り組みが周知の事実であることにびっくりです。 代表の福原悠平氏は、農業経営大学校で経営を学び、6次産業、農家レストラン、色々なノウハウを学びました。 しかし、自身が経営に携わったときにそれらをスパッと切り替え収量強化、そのためのデータの収集と活用に尽力したそうです。 地域を思えばこそ、従業員を思えばこその迅速な経営判断に才覚を感じます。 生産コストを把握するため、作業と結果の記録を徹底、集めたデータを解析し生産コストと照らし合わせて人件費を出していく。 「大抵のデータは従業員にも見えるようになっています。人件費も役員報酬以外は従業員が割り出せるように開示されてる状態です(笑)」 ICT化に大事なのはなぜデータ取るのかだ、と福原代表はおっしゃっていました。 そこが明確でないと前提となる作業記録収集の徹底に従業員のモチベーションが上がらない、と。 フクハラファームの取り組みは、何より規模拡大によって見えなくなった従業員の動き、圃場、天候の課題点を解決するため、発見するためなされたもの。 従業員に記録を徹底させるため、「たった3分、机に向かったかどうかで給料が上がるか上がらないかが決まるよ」といって説得していったそうです。 ある意味納得の理屈、課題の解決の先に売り上げの増加があるのだとしたら、課題が見えないのに売り上げが上がっても誰の何のおかげなのがわからなければ給料が公平に決まることはありませんよね。 この姿勢を貫こうとすれば、福原代表の言葉はとてもしっくり入ってきます。 最後に一つ、「やれICT化だ、データ活用だ、といっても受け継ぐ相手がいるから必要になること。」 福原代表から言われた言葉が胸に刺さります。 自分が楽したいからデジタルに頼る、そんな発想でこの偉大な取り組みは出来ないですね。 先端技術を取り入れるために泥臭い努力を欠かさない気合い。 そんな人間力の高さを学ばせて頂きました。下町の農と食で地域をつなぐ