文化人類学者の辻信一さんをお招きし『あいだに種をまく―The Art of Slowing Down: Re-connecting With Life』を開催
文化人類学者の辻信一さんをお招きし、『あいだに種をまく ― The Art of Slowing Down: Re-connecting With Life』を開催しました。

今回の場は、私たち903シティファーム推進協議会と、院生のmiyaちゃんが東大の中で立ち上げた「柏のはたけ」チームとの共同開催。
国籍も世代も異なる30人が集いました。

久しぶりの先生の講義。
映画『サティシュの学校 ~みんな、特別なアーティスト~』の鑑賞、
「柏のはたけ」「903シティファーム」の実践紹介
皆で対話。
そして、畑へ移り、思い思いに時をシェアする。
とっても豊かな一日となりました。

『あいだに降り立つ、スローダウン』
Soil(土)とSoul(心)とSociety(社会)―それらの「あいだ」を行き来しながら、別々のものではなく、一つのこととして生きていく。
人と人のあいだ。自然と人間のあいだ。過去と未来のあいだ。
人間とは、人と人の間に生きる存在。
その「あいだ性」を取り戻していくことが大切。

AI時代―『意味の危機(Crisis of Meaning)』の訪れ
選択肢も便利さも増え続ける。
だが、選択肢が無限になるほど、本来的な意味を感じにくくなる。
アルゴリズムは私たちを「現実という泡」の中に閉じ込める。
世界中の誰とでもつながれる時代なのに、孤独だけが増えていく。

「制約からの自由」ではなく『制約への自由』
大きないのちの流れとしての自分、つながり合っている自分を取り戻していく。
身体性の伴った“場(あいだ)”がますます大切になってきている。

●『ムダのてつがく』
「愛は無駄なんです。」―と先生が投じた。
愛っていうのは役に立たない。役に立ったら大変なの。
愛したからって何かを得るわけじゃない。何の見返りもない。
愛は無駄なんです。
僕たちは役に立つことのために生きてるわけじゃないんですよ。
僕たちは愛のために生きているんでしょ。
先生は最後にそう問いかけ、会場が愛に包まれていくのを感じました。

会場を後にして、柏のはたけへ。
ワインで乾杯し、お弁当を楽しむ。

ギターを弾き歌い合う姿、もりもりと耕す姿、私は野点を楽しんだ。

そして、皆で、種をまく。

帰りは、皆で駅まで30分歩いた。
ふと思い出した、明学の戸塚校舎から駅まで歩いた、20年前のひと時を。
先生は変わらず、楽しそう。
そして、変わらず、本当に大切なことを伝え続けている、そんな先生と再びこの時間をご一緒できたことに、心から感謝しています。

いま改めての「スロー」。
今回まかれた小さな種を、仲間たちと楽しみながら育み、日常へとめぐらせていきたい。
急ぐのではなく、育つのを待つ。
そんな時間の流れを、これからも大切にしていきたい。
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