3月30日「非正規社員の定着戦略化セミナー」と題したオンラインセミナーの第2回を配信しました。第2回のテーマは「働き方改革で”はたらく力”を増やすために~非正規社員の戦力化に向けて中小企業がおかれた現状とこれからの課題、人事労務管理のポイント」です。

「働き方改革」が安倍内閣によって社会的に要請され、多様な働き方を企業として受け入れていかなければこれからの時代のイノベーションを推進することはできませんよね。そのような「ダイバーシティ新時代」に向け、今回の講義では、無期転換ルール(労働契約法18条)をうけての企業の動向、労働者の意識を前置きに、限定正社員制度(例えば「勤務地はここだけですよ」「転勤はこの地域の中だけ」「仕事はこれこれの範囲だけ」などなど)の導入・運用、パート・アルバイトも含めたチームデザインの仕方等について概要を説明しました。

この講義の中では、無期転換ルールの導入・法改正を受けて、あるいは先行して有期契約社員を無期の正社員へと引揚げたりして、新たな成長を遂げている企業(ユニクロ、帝国ホテル、モスストアカンパニー等)を紹介しました。また、有期の契約社員と正社員の待遇格差につき法律上の問題点を指摘したのち、格差是正からさらに推し進めてパート・アルバイトや有期の契約社員さんが活き活きと働いている企業の好事例(りそな銀行、広島電鉄等)を紹介させていただきました。

そして、限定正社員制度を導入・非正規社員も含めたチームデザインをする上での留意点につき、労働契約法、労働基準法、パートタイム労働法等の改正を踏まえて実務上のポイントを明らかにしました。

今回の講義では、特に無期転換ルールの対応について未対策であることの労使間の紛争トラブルのリスクにつき言及しました(例えば、「無期雇用になったら正社員みたいに退職金とかもらえるの」ってパートさんに言われちゃう、逆に「正社員と違ってパートには定年ってないんですよね」って言われてしまってトラブル勃発!)。

その上で、外部労働市場からの積極的登用(新卒採用や、中途採用の受け入れ方を増やして人が来やすいようにする)あるいは内部労働市場の有用な人材の適正配置や限定正社員等の選択肢の提示(「ワークライフバランスを受けて、働き方の選択肢を増やしてあげる」、または「新たなキャリア形成を設けて今一度社員のモチベーションアップを図る」など)により、非正規社員の企業内における位置づけを見つめなおすべきではないでしょうか。目指せ、非正規雇用の戦力化、そして定着化!

そのために、現在のパート・アルバイトを含め、新たに設ける「多様な正社員」制度の雇用区分を整理したうえで、就業規則等の雇用区分ごとのルール作りをしっかりとしておく、企業としての非正規社員の取扱いについて戦略を練り直すべき時期は、まさに今なのです。

人事制度・労務管理の専門家として、新時代に適応しさらに成長する企業に発展するための新しい人事制度構築の必要性を力説させていただきました。

第3回の講義は、「非正規社員も含めた多様な働き方におけるルールの整備」と題して、第1回、第2回の「概要編」からさらに踏み込んだ「解説編」の講義となります。多様な働き方における社内のルールづくりのポイントについて、法律面からのサポートも得意分野とする人事・労務コンサルタント陣の次回以降の講義にご期待ください。

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https://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/03/動画セミナー 第2回 レポート 画像1.jpghttps://hatarakuba.com/wp-content/uploads/2017/03/動画セミナー 第2回 レポート 画像1-150x150.jpghatarakuba提携記事進化する組織3月30日「非正規社員の定着戦略化セミナー」と題したオンラインセミナーの第2回を配信しました。第2回のテーマは「働き方改革で”はたらく力”を増やすために~非正規社員の戦力化に向けて中小企業がおかれた現状とこれからの課題、人事労務管理のポイント」です。 「働き方改革」が安倍内閣によって社会的に要請され、多様な働き方を企業として受け入れていかなければこれからの時代のイノベーションを推進することはできませんよね。そのような「ダイバーシティ新時代」に向け、今回の講義では、無期転換ルール(労働契約法18条)をうけての企業の動向、労働者の意識を前置きに、限定正社員制度(例えば「勤務地はここだけですよ」「転勤はこの地域の中だけ」「仕事はこれこれの範囲だけ」などなど)の導入・運用、パート・アルバイトも含めたチームデザインの仕方等について概要を説明しました。 この講義の中では、無期転換ルールの導入・法改正を受けて、あるいは先行して有期契約社員を無期の正社員へと引揚げたりして、新たな成長を遂げている企業(ユニクロ、帝国ホテル、モスストアカンパニー等)を紹介しました。また、有期の契約社員と正社員の待遇格差につき法律上の問題点を指摘したのち、格差是正からさらに推し進めてパート・アルバイトや有期の契約社員さんが活き活きと働いている企業の好事例(りそな銀行、広島電鉄等)を紹介させていただきました。 そして、限定正社員制度を導入・非正規社員も含めたチームデザインをする上での留意点につき、労働契約法、労働基準法、パートタイム労働法等の改正を踏まえて実務上のポイントを明らかにしました。 今回の講義では、特に無期転換ルールの対応について未対策であることの労使間の紛争トラブルのリスクにつき言及しました(例えば、「無期雇用になったら正社員みたいに退職金とかもらえるの」ってパートさんに言われちゃう、逆に「正社員と違ってパートには定年ってないんですよね」って言われてしまってトラブル勃発!)。 その上で、外部労働市場からの積極的登用(新卒採用や、中途採用の受け入れ方を増やして人が来やすいようにする)あるいは内部労働市場の有用な人材の適正配置や限定正社員等の選択肢の提示(「ワークライフバランスを受けて、働き方の選択肢を増やしてあげる」、または「新たなキャリア形成を設けて今一度社員のモチベーションアップを図る」など)により、非正規社員の企業内における位置づけを見つめなおすべきではないでしょうか。目指せ、非正規雇用の戦力化、そして定着化! そのために、現在のパート・アルバイトを含め、新たに設ける「多様な正社員」制度の雇用区分を整理したうえで、就業規則等の雇用区分ごとのルール作りをしっかりとしておく、企業としての非正規社員の取扱いについて戦略を練り直すべき時期は、まさに今なのです。 人事制度・労務管理の専門家として、新時代に適応しさらに成長する企業に発展するための新しい人事制度構築の必要性を力説させていただきました。 第3回の講義は、「非正規社員も含めた多様な働き方におけるルールの整備」と題して、第1回、第2回の「概要編」からさらに踏み込んだ「解説編」の講義となります。多様な働き方における社内のルールづくりのポイントについて、法律面からのサポートも得意分野とする人事・労務コンサルタント陣の次回以降の講義にご期待ください。 詳しくはこちら▼下町の農と食で地域をつなぐ